ご挨拶
私は作家として活動しておりました南條亮の妻、 南條洋子と申します。
夫は全国各地のからくり時計の制作のほか、 昭和の庶民の生活をリアルに表現するジオラマ制作を行っておりました。
夫のジオラマは、当時の家屋や日用品なども細部までこだわって再現しており、戦後、 希望を失わずたくましく生き抜いた人々の生き生きとした姿は今にも動き出しそうなほど魅力に溢れています。
そして、時代の移り変わりの中で自分達は何を学び、 どのような未来へ向かおうとしているのかを人々に問いかけている作品です。
夫は明治から高度成長期の100年間をジオラマで再現することを目標に掲げておりましたが、 2019年末、 志半ばに病に倒れました。
夫の作品を愛してくださっている方々のご尽力により現在ジオラマは「いこらも~る泉佐野」 にて常設展示しております。
さらに、この度夫に代わり校友会への加入と本ページの掲載をしていただけることとなりました。
夫の作品を世に広めようとご尽力くださっている皆様に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
夫の作品が、 これからもより多くの皆様にご覧いただけることを心より願っております。
令和4年12月 南條売ジオラマ記念館副館長 南條洋子
会員名 | 南條 亮 |
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経歴 | |
1943年 | 大阪に生まれる |
1962年 | 大阪市立工芸高校美術科卒業 |
1967年 | 武蔵野美術大学造形学部卒業 人形劇団クラルテ入団、舞台人形美術担当 ・江戸堀入江ビル屋上で「ディグ」設立 ・抗全町をへて西区安治川に工場を移転 ・今橋画館で人形からくり展を開催 以後主に着ぐるみとディスプレー関係の仕事に取り組む |
1980年代以降 | からくり時計の制作に携わる 各谷須磨パテオからくり時計 ポートピア市民広場からくり時計 仙台ダクシティーからくり時計 天理数教祖生誕百年記念ひながた館ジオラマ制作 荒川区イーストヒル町屋大正ロマンからくり時計 河原町長刀鉾からくり時計 長野県臼田稲荷山コスモタワー 伊那市鳩吹き公園からくり風車 名古屋御座白波五人男 登別温泉地獄祭り閻魔大王演出制作 引佐町 渋川村「ひょんどり祭り」 からくり小屋 釜石虎舞いからくり時計 佐賀福祉会館からくり 天草ポルトガルワインからくり時計 キッズプラザ巨大ボールからくり 大洲城築城ジオラマ模型 高知城築城ジオラマ模型 大洲市図書館からくり 「なかよしの木」 通天閣百周年記念ジオラマ模型 マイントピア別子観光坑道リニューアル その他博覧会、 文化施設 アミューズメント関係の演出設計から制作などを多数手がける |
2001年8月 | 大阪府立現代美術センターにて「人間、 この愚かですばらしきもの展」を発表後以降全国各地で展覧会を開催する |
2017年 | いこらも~る泉佐野常設展示場開設 |
2019年12月28日 | 享年77歳で他界 |
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